高専という選択のメリットとデメリット
筆者が、記事を書いている今は夏休み真っ最中の8月である。
多くの中学生が来る高校受験に向けて塾の夏期講習に苦労しているのではないだろうか。筆者もそうでした(;´∀`)
筆者は現在高専3年生であります。この記事を見に来てくれたということは少なからず高校ではなく、高専という進学を考えている中学生だと思います。
まず、簡単に高専について説明すると、高専とは全国に50校ほどある学校のことで中学卒業から5年間一般科目と専門科目を学習し、社会の即戦力となるような技術者を育成する学校です。
専門科目といっても、高専によってさまざまな専攻があり、工学系の情報系や機械系、土木系や建築系、化学系などがあります。筆者は情報系の高専に通っています。
さて、これだけ聞いても高専を知らない人からすると、高校生なの専門学生なの?となります(笑)
筆者もここ三年でこのやり取りを何回したかわかりません。
そんな、よくわからないな。。という不安を抱える中学生が多くいることも事実です。
そんな中学生にこの記事を読んで高専という選択についての参考になれば幸いです。
高専のメリット
-
15歳という年齢から専門的なことを学べる
- 5歳年上の先輩との交流ができる
- 一般的な大学受験をしなくていい
- 自由な校風
- 大学への三年次編入ができる
- 就職率がいい
があげられると思います。
まず、1のメリットについては、一般的には大学に入ってから初めて専門的なことについて触れると思いますが高専に入ると15歳(高校1年生)から専門的なことについて触れることができます
2つ目のメリットについては、高専に入ると5歳年上の先輩とも交流を持つことになります。高校一年生にして大学二年生と交流するということです。学校行事などで一緒に作業することもあり、先輩か学ぶことはたくさんあると思います。
3つ目のメリットについて、これが一番大きいのかなと思います。普通高校三年生といえば大学受験をしていますが、高専生には大学受験がありません。
そのため、俗にいう受験のための勉強をしなくていいのです!
そのため高専生は、その時間を資格取得の勉強の時間にあてたり、自由に使うことができます。
もちろん、高専を三年生でやめて、大学受験をし、大学に入学することもできます。
4つ目のメリットについて、高専は普通高校と比べると校則が緩いと思います。筆者が通う高専は頭髪についてもそれといった決まりはなく、基本的に学生にゆだねています。服装も三年生までは基本的に制服なのですが制服を着ていない学生もいます。
高専はいい意味で理不尽な校則などがなく、学生が自分で考え、のびのび学生生活が送れる環境がある程度整っているのではないかなと思います。
アルバイトも半分くらいの学生がしている印象です。
筆者が通っている高専には学校中にwi-fiが完備されていましたΣ(゚Д゚)
5つ目のメリットは、クラスの上位5%、15%、30%など大学によって異なりますが、ある条件より良い成績をとっていると大学に推薦という形で編入学することができます。
この大学はほとんどが国立大学で、旧帝大と呼ばれる大学にも推薦で行くことができます。
しかし、この推薦を受けることができるのはクラスの上位数人なので、定期テストで頑張る必要があります!!!
筆者の先輩にも東京大学や京都大学といった難関大学に編入していった先輩がいました。
6つ目のメリットについて、高専は就職率がほとんど100%です。筆者が通う高専には40人の学生に対して、500~800くらいの企業から毎年募集があります。しかもそのほとんどが自由応募ではなく、推薦という形で面接一回のみということがほとんどです。
就職活動にそれほど苦労しないという面も大きなメリットだと思います。
高専のデメリット
- 留年しやすい
- 進路が狭まる
- コミュニティが小さい
まず、1つ目のデメリットについて、高専の赤点は60点です。筆者が通う高専は年間で4回テストがあり、各科目の平均評価点が60点未満が一つでもあると追認試験に回っていました。
追認試験でも60点以上取らないと留年してしまいます。
ここで、つい認定試験に回れるのは赤点科目が三つ以内の学生のみで、三つより多くの赤点がある学生はその時点で追認が受けられず留年しなければなりません。
高専と言ったら進級が大変とよく聞くかもしれませんが、大変です。
しかし、普通に授業を受け、勉強すれば赤点をとることはあまりありません。
筆者の周りで留年している学生は、そもそもの出席日数が足りなかったり、明らかに勉強時間が足りない学生ばかりでした。
高専に入っても、まじめにやっていればまず留年することはないと思います。
次に2つ目のデメリットは、専門性を15歳で決めてしまうので、これからの進路や学ぶことが限定されやすいということです。もしも、専門が合わずに進路変更したいとなった場合、転科という手段や高専をやめるという手段になると思います。高専を選ぶことにはある程度のリスクがあることも事実です。
三つ目のデメリットは、大学に比べると学生数も多いとは言えない環境から、コミュニティが小さいといえます。筆者の高専は三年生からその学科のクラスになりましたが、もしかすると五年間同じクラスで同じメンバーと勉強することになる高専もあるかもしれません。
これらが僕が高専に通って、感じた高専のメリットとデメリットです。
高専を選択することでの多少のリスクは存在します。高専という学校が自分に合っているか少しでも参考になれば幸いです。
国立高専の入試はマークシートで全校同時に同じ問題で行います。
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